ビール瓶が茶色いのは、とある「波」に抵抗しているから【食品と色彩】
こんにちは!資源ごみの日がどうも好きになれない猫仮面です。
先日古い友人とビールかけを楽しみました。桜も咲かぬ寒空の下で。
そのとき仮面が割れるかと思うくらいの閃きがありまして、この記事を書いています。
何故ビール瓶は茶色なのか。
びんを変換するとまず便と変換されるのは私の行いのせいなのか。
というわけで今日もいってみましょう。
もくじ
太陽光で風味や栄養が落ちる
ビール瓶に限らず、栄養ドリンクや、思い返せば理科室のヤバい薬なんかも茶色の瓶でしたね。
結論から申し上げますと、茶色の瓶は飲み物を守ってくれる良いヤツ!!なんです。
直射日光というのは、飲み物に含まれるビタミンC等の栄養素や、メーカーさんが一生懸命つくった風味を壊してしまいます。
外でお弁当を食べるとき「空気も美味しいし、体に良さそう」とか言っていた私は何なんでしょうか!?
太陽光と波長のお話
太陽光が意外と色々破壊するのは分かりましたが、なんで瓶が茶色なのよ?という疑問が残りますが…。
もっと深堀りして、光ってなに?というところを考えると糸口が見えるかもしれません。
そもそも光は電磁波の一種です。
電磁波はその名の通り「波」の形で表すことができて、その波の幅=波長によって性質が異なります。
太陽光には短波長から長波長まで、幅の広い波長が含まれています。
そんな太陽光の中でも瓶の中身を劣化させやすい高エネルギーを持つのは、短波長と呼ばれる波長約500nm以下の成分。
ということは、
- 波長500nm以下成分を吸収させる
- 残りの成分をやや透過させる
これがクリアできるとかなり優秀な瓶、ということになりますよね。
そう!勘が良い人ならもうお気づきでしょう。この2つを両立できる物体の色が、茶色だったのです。
茶色じゃなくて黒の方がよくない?
光の波長から守りたいんだったら、茶色じゃなくて黒の方がもっと強いんじゃね?
とも思ったのですが、真っ黒にすると中身がどの程度残っているか見えない!不便!不瓶!!という事で茶色なんですって。機能面の問題ですね。
でもでも!
緑色のビール瓶や、日本酒には水色の瓶とか、白っぽいのとかもたくさんあるじゃないの!ねぇ、奥さん!
と思って調べたところ、この色のバリエーションは結構最近になって技術が進化してから出てきたものなんです。
機能、見た目、イメージ
機能面に加えて「こっちの色の方が商品の美味しさや印象がよく見える!」などの色が与えるイメージで瓶の色を変えているそうで。
考えてみれば、水色の瓶などは特になんの説明がなくても涼し気に見えたりします。色の持つ力というのはまだまだ底が知れないですね。
紫外線を透過してしまう色には、透過しないようなビニールの袋をかぶせたりすることもあるそうです。
機能や見た目、色のイメージ…全てを解決するのは中々大変なんじゃないでしょうか。プロフェッショナルって、すごいですね。
そんなことなど露知らず、コンビニの飲み物の棚の前で「なんにするー?」とか言いながらキャッキャしてました。井の中の猫仮面ですよもう。
何をどうしたら茶色になるの?
ところで茶色の瓶ってどうやって作られているかご存知ですか?
正解は…
ガラスに金属イオンを添加することでイオン特有の色合いを出しています。
茶色にするためには鉄と硫黄(と還元剤としての炭素)を原料に加えるのが一般的だそうです。
ゴミ出しにも影響が
ちなみに地域によっては資源ごみの瓶だけで無色透明びん、茶色、その他青、緑、黒などで仕分けしてゴミ出しをするようです。
「面倒だから資源ごみの日は好きになれない」とか言っていた私ですが、家の地域ではびんはびん!で済むので、まだましなのかもしれません。
これからはもっとちゃんとします…
今日の色彩知識と茶色い瓶のうんちく
- 光は電磁波の一種で、波の形で表すことができる
- 光の波長には大きく分けて「長波長」「中波長」「短波長」がある
- 光の中でも「短波長」のエネルギーが食品の栄養素を破壊することがある
- ビール瓶のような茶色い瓶は短波長のエネルギーから中身を守っている
- 近年では技術が進歩し、色の持つイメージを優先して茶色以外の瓶が使用されることもある
- 瓶が透明や茶色以外であれば、ビニールをかけるなどの方法で中身の成分を守ることができる
さっ、お弁当外で食べるのはもうやめです。日本のBENTOは素晴らしいと海外から声があるようですが、私は海外の着色料めいっぱい!っておやつなんかも結構好きです。
あんな色、日本のお菓子ではなかなかないですよね。どうしてあんな激しいんでしょうか?
ではまた、別の記事でお会いしましょう。
仮面の下はショッキングな色!猫仮面でした!
Twitterあります
ゆるっとフォローしてくださいまし=゜ω゜=♪