【東京ディズニーシー】マーメイドラグーンにある手すりの色の意味に気づくと号泣してしまう話
こんにちは!色彩ヲタクの猫仮面です。
突然ですが東京ディズニーシーに行ったことはありますか?
この記事を読むと東京ディズニーシーの「マーメイドラグーン」に足を踏み入れただけで号泣してしまう体質になってしまうかもしれません(!?)
なぜなら色彩ヲタクでありリトルマーメイドが好きで好きでたまらない筆者が発見したマーメイドラグーンの感動ポイントを紹介しているからです。
この記事は東京ディズニーシーの概要から、マーメイドラグーン持つバックグラウンドストーリー、そしてアトラクションや手すりのカラーリングに込められた意味を色彩学の観点からご紹介します。
もくじ
東京ディズニーシー、テーマポートとは
東京ディズニーシーは世界で唯一「海」をテーマにしたディズニーパークです。
テーマポートと呼ばれる、それぞれにテーマとバックグラウンドストーリーを持ったエリアが7つ集まってできています。
テーマポートの名前と大まかなテーマはこんな感じ。
- メディテレーニアンハーバー(南ヨーロッパの港町)
- アメリカンウォーターフロント(1912年のニューヨーク&タラが捕れるのどかな港町)
- ポートディスカバリー(時空を超えた未来のマリーナ)
- ロストリバーデルタ(1930年代の中央アメリカのジャングル、古代文明)
- アラビアンコースト(映画「アラジン」の世界を再現したアラビアンな世界)
- マーメイドラグーン(映画「リトルマーメイド」の世界を再現した世界)
- ミステリアスアイランド(ジュール・ベルヌの小説「海底二万里」に登場する島を再現)
ちなみに各テーマポートでのつなぎ目になる部分ではBGMが混ざらないように、滝など水の音を挟むことですんなりと世界観を移行してもらう工夫がされているらしいよ!
一緒に行った人に「これマメな!!」ってドヤ顔をしながら言ってみよう。
今回はこの中のマーメイドラグーンの色彩考察をしていきます。
映画リトルマーメイドとは
1989年に公開されたディズニー映画(日本での公開は、2年後の1991年)です。
童話「人魚姫」をモチーフにしており、海の王国の人魚姫であるアリエルが人間の王子様に恋をするところから物語が展開します。童話版とは異なりディズニー映画らしいハッピーエンドに救われる作品。
主人公のアリエルは単体のキャラクターとしても大変人気が高く、ディズニー映画中でも選ばれたお姫様である「ディズニープリンセス」のひとりでもあります。
っんまぁ~~~、ちびっこ女子でアリエルが嫌いな子はいなかろう、という印象。
赤い髪ですし色んなプリンセスの中でも認識しやすい、という理由もあるかもしれません。
楽曲は数々のディズニー映画でその手腕を振るうアラン・メンケンが担当。特に「アンダー・ザ・シー」は誰もが一度は聞いたことがあるであろう名曲です。
マーメイドラグーンのバックグラウンドストーリー
マーメイドラグーンは、映画リトルマーメイドの世界が具現化されたファンとっては素晴らしい場所!!
ですがそれだけではないんです(開眼)
実はここはアリエルの父トリトン王が「人間との交流のため」に開いた場所、というバックグラウンドストーリーを持っています。
元々は娘のアリエルが人間に抱く憧れを打ち砕こうとしていたトリトンパパ。しかしアリエルが数々の試練を乗り越えエリック王子と結婚したことで「海の世界と人間の世界の交流」をして良い関係を築いていこう、と考えるようになります。
その結果として、元々海底にあった自分の城「トリトンズキングダム」を海上に浮き上がらせ、人間が海底世界に潜ってくるための入り口としたんだとか…。
と、いうことは
マーメイドラグーンは映画のエンディングのもっと後の世界なんですよ!!(テンション高め)
単純に映画を見ただけでも最後のシーンは泣けるんですが、そのあとにお父さんがそんな粋な計らいをしていて、かつ、その世界を実際に体験できるなんて!!!
もうすでに涙が止まりません
屋内施設のアンダー・ザ・シー
…さ、ちょっとクールダウンしてご説明しましょうね。(中盤でこんなにヒートアップしてたら危ない)
マーメイドラグーンは大まかに
- 室内施設であるアンダー・ザ・シー(海底)
- 屋外施設であるアバブ・ザ・シー(陸上)
の2つのエリアに分かれています。
アンダー・ザ・シーはその名の通り、海の中の世界。元々アリエルが暮らしていた場所です。
入り口からグルグルと下るように歩いていくと海底に潜っていくイメージで作られているため、だんだんと空間のベースの色が暗い青になっていくんですね。
アンダー・ザ・シーかなり広い空間になっていて、4つのアトラクションと大きなシアター(円形舞台)があります。
このシアターでやっているショーは、映画のパラレルエンディングを見ているような構成になっているため、まだ映画を見ていない方も、もちろん見た方にもおすすめしたいショーです。
屋外施設のアバブ・ザ・シー
アバブ・ザ・シーは陸上エリアを指します。ここある2つのアトラクションがありますが、このカラーリングがとてもよく考えられているので紹介させてください。
フライングコースターの細かいこだわり
アリエルの大親友である黄色いお魚フランダーが人間たちをおもてなししようと作った小さなジェットコースター「フランダーのフライングコースター」があります。そのコースターの配色がこちら。
- コースターのベース色:フランダーを思い起こさせる鮮やかな黄色
- コースターのヒレの色:ピンクと紫の中間くらいの色
コースターの胴体とヒレの色は同じトーンで配色されているので、まとまりがあって素敵です。
しかし一番の注目ポイントは、コースターについているクッションの色!!
一般的のコースターの背もたれにあるクッションは黒ですが、このコースターに関しては意図して黒ではない色を使っていると考えられます。
毎日毎日たくさんのゲストの体とピッタリ接するクッションは一番劣化しやすいパーツ。そうなると黒の方が汚れや傷みが気になりにくいのですが、そこはさすがディズニー!夢の国!!ここはコースターのベース色である黄色の彩度(鮮やかさ)をほんの少し低くした色を使用しています。
マーメイドラグーンにはハッキリとした黒はあまり見られません。世界観を崩さないよう(恐らく黒の持つ「劣化に強い」という機能面と、世界観を天秤にかけ)最終的に背もたれの色を選択したと考えると…すごい…。
背もたれに黒を使っちゃうとこんな感じ(下)。黒がめちゃくちゃ強いです。
それを実際に使われている色にすると…(下)。まとまりがあって主張しない!
考えてみればコースターのクッションは、遠くからパッと見ても、写真を撮っても、乗っているゲストに目を向ければ必ず一緒に視界に入ってきますから、意外と重要なパーツなのだと。
この「世界観死守!!!!!」な姿勢、すごいわぁ…
(ちなみに屋外にあるもう一つのアトラクション「スカットルのスクーター」のカラーリングもめっちゃ可愛いんです。こちらについてはまた別の機会に!!)
手すりの色に込められた父の愛がすさまじい
さてここで、アトラクションではないのですが屋外施設のそこここに見られる手すり(柵)の配色にご注目。この爽やかなグリーンと、絶妙な紫…。
この色…どこかで見たことありませんか?
…チッチッチッチッチッチチーン!
正解は、アリエルの胸あてと尾ひれの色でした!
手すりなんて何色にしてもいいだろうに(無難に海っぽい青とかね)、ここをアリエルを連想させるような色にするって!!
トリトンパパ、エリアの配色を決めるときに「いやー、ここはやっぱりアリエルっぽい色がいいだろ~!」とか言っていたのでは!!(妄想)
娘のことが大好きだし、なんなら「人間にもっとうちの娘の可愛さを知ってもらいたい!」って思っているはずです!!(圧)
ちなみにこの考えが有力だと思う理由が、トリトンズキングダムの入り口にアリエル像まで設置しているという…。このエリアは物語がエンディングを向かえた後に作られた設定なわけですから、アリエルはもう人間になったいるはず。そこでアリエルの人魚だったころの姿の銅像を置くっていうのが「やっぱりうちの娘の人魚時代、最高だと思いませんか?一緒に写真撮影などいかがです?さぁさぁさぁ」と言わんばかりですね、えぇ。
もうなんというか、愛おしい!!!!
手すりの色ひとつ取っても物語を感じさせる、テーマパークとしての作りこみの抜かりなさ。何度でも通いたいと思わされる魅力があります。
色彩知識まとめ
- ディズニーシーにあるマーメイドラグーンは、映画リトルマーメイドの世界観が再現された世界
- マーメイドラグーンは「映画のエンディング後の世界」というバックグラウンドストーリーを持つ
- エリア内のあらゆる配色が、世界観を壊さないよう配慮されている
- フランダーのフライングコースターは、普通のジェットコースターであれば黒で作られる背もたれ部分もこだわった配色に
- 屋外エリアの手すりはアリエルカラーになっている
マーメイドラグーンにはこの他にも興味深い配色がいーーーーーっぱいあります!!室内と屋外のコンセプトの違いからくる配色の違いもまた楽しいです。
機会があればまた触れていきたいと思いますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
こんなん書いてたらまたディズニーシー行きたくなってきたっ!!猫仮面でした!
Twitterあります
ゆるっとフォローしてくださいまし=゜ω゜=♪