温度を表現できる暖色と寒色、人の体にまで影響を与えるって本当?
- 色を見ると人の心に影響があるの?
- 色によって重く感じたり軽く感じたりするって本当?
こんな疑問に、色彩ヲタクの猫仮面が答えていきます。
この世界にはたくさんの色がありますが、その色によって人は元気になったり、落ち着ついたり、興奮したり、様々な影響を受けます。
これを色彩の心理効果と言います。
これは決してスピリチュアルなものではなくて、科学的に証明された法則です。
この色彩の心理効果を効果的に使うことで、相手に与える印象をコントロールすることができるんですね。そのため日常生活だけではなく、エンターテイメントの分野でも当たり前のように使われています。
この記事で紹介するのは、温度に関する印象「あたたかい色、冷たい色」です。
もくじ
とても有名な心理効果
あたたかい、冷たいの考え方は色の心理効果の中で、一番有名な考え方だと思います。
色に全く関心がない方でも、暖色と寒色という言葉は聞いたことがありますよね。ファッション、メイク、インテリア…日常のありとあらゆる分野の中で使われる言葉です。
まさにこれがあたたかい色、冷たい色の正体です。
当たり前のように使っているけど、色を見て温度を感じるなんて面白いですよね~
暖色はあたたかく感じる
暖色と聞くと赤やオレンジを思い浮かべた方は大正解!!
下の図を見てみましょう。
実はポイントがもう1つ。暖色の範囲に黄色も含まれているということですね。
やっぱり大昔から人間の生活に関わってきた、火や太陽のイメージが根本にあるんじゃないかなーと思います
寒色は冷たく感じる
では冷たく感じる寒色はどうでしょうか?
実は青緑あたりまで範囲に含まれているんです。
暖色も寒色もそれぞれ、イメージより微妙に範囲が広いですよね
特に温度の印象を持たない色
では暖色にも寒色にも含まれない範囲は?というと…
この範囲は中間色と呼ばれて、特に温度の印象を持ちません。
紫あたりは暖色に含まれそうだけど、意外とそうじゃないんですよね
人の体にも影響を与える
さて突然ですが、今どんな状態でこの文章を読んでいますか?
人間には1日の中で活動的な時とリラックスをしている時があります。それをコントロールしているのが交感神経と副交感神経です。
それぞれの神経が優位になることで、緊張と緩和を行ったり来たりしています。
- 交感神経が優位:活動的な状態になる。心拍数があがったり、新陳代謝が促進されたりする。
- 副交感神経が優位:リラックスしている。内分泌系を鎮静化させたり、ゆったりとした心になる。
実は色にはこの交感神経と副交感神経に働きかける効果があります。
例えば赤い壁紙の部屋と青い壁紙の部屋を用意して、一定時間その部屋の中にいるという実験を行うと
- 赤い部屋にいる → 交感神経が優位になる・活動的に
- 青い部屋にいる → 副交感神経が優位になる・リラックス
また赤を見続けていると体温や血圧が上昇し、その逆に青を見続けていると下降するという実験結果も報告されています。
このあたりのことを知っていることも、エンタメ作品を読み解くカギになるかもしれません。
熱狂や興奮を連想させるために赤を使うのは、CDのジャケットやアニメ、映画でもよく使われる手法ですよね
今日の色彩知識まとめ
- 暖色と寒色は色彩の心理効果の代表的な例
- 暖色は温かく感じる色で、赤~オレンジ~黄色まで範囲に含まれる
- 寒色は冷たく感じる色で、青寄りの緑~青~紫寄りの青が範囲
- 色は人の心だけではなく人体にも影響を与えることがある
- 暖色と寒色の代表的な色である赤と青は、それぞれ交感神経と副交感神経を優位にさせる
この他にも、エンタメ考察に役立つ色彩基礎知識の記事をたくさん用意しているので、参考にしてみてくださいね。
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